こんにちは、あつしです。僕は、10年以上ホテルの料飲部門(レストラン)で働いています。
ワインが好きで、ワイン用ブドウ畑に行ったり。

フランスワイン有名メーカーの醸造責任者の方とお話させてもらったり。(一応モザイク入れてます)

外食してもだいたい、ビールかワインです。(バーだったらウイスキーかカクテルですかね。)
今回は、レストランで失敗しないためのワインの注文の仕方をお伝えしていきますね。
- そもそもワインって何?
- ワインの楽しみ方
- 【太陽サンサンボンジョルノ!】イタリアン
- 【おフランス、ワイン王国】フレンチ
- 【情熱的!熱狂的!】スペインバル
- ソムリエさんがいる場合
- まとめ
そもそもワインって何?
ワインって何?って、何言っちゃってんのって感じですかね、、、、ワインってお酒ですよね。
はい、それでですね、原料がブドウなんですね。
白ワインだったら、白ブドウ。赤ワインだったら、黒ブドウを使うんです。
白ワインは、ブドウの果汁だけを使ってワインにします。それに対して、赤ワインは、ブドウの種、皮とか全部つぶしてワインにします。
赤ワインの味わいが濃厚でタンニンがあって、渋みがあるのはそういう違いがあるからですね。

ブドウが原料っていうのは分かりました。では、なぜあんなにも色んな味わいがあるのか?
ブドウにも品種があるからです。イチゴもあるでしょ?あまおう、さがほのか、さちのかとか。
ブドウはスーパーで売っている品種とは全く違う、ワイン用のブドウがあります。
その数、およそ1500種類!

せ、せんごひゃく種類!?
僕も最初驚きました。巨峰とかデラウェアとかは知っていましたが、そんなにもあるとは・・・
食用とワイン用は違うようですね。だからワインには色んな種類があって、自分好みを見つけるのが大変なのかもしれません。
ワインの楽しみ方
そんなワインですが、楽しみ方も沢山あります。一番のおすすめは、料理とワインの生産地を合わせる、ということです。
、、、ん?分かりにくいですか?
・お寿司と日本酒
・中華と紹興酒
・ソーセージとビール
・ワインとフレンチ
っていう感じです。郷土料理とその土地で作られたお酒を合わせるのと一緒です。
その中でもフランスは、ワインを生産している地域が沢山あって、それぞれに郷土料理が違うんですね。
例えば、ブルゴーニュ地方の白ワインと、ブルゴーニュ地方のエスカルゴ料理を一緒に楽しむ。と、いったイメージです。
いわゆる、「マリアージュ」というやつです。マリアージュとは結婚という意味です。

マリアージュ、、、け、結婚✨
って感じですよね?!
【もともと、ふたつで別々だった存在があたかもひとつの存在のように調和した状態。】
それが、マリアージュです。素敵ですよね。
本当に、僕も先輩ソムリエさんとかにテイスティングをさせてもらうのですが、ワインだけ、食事だけの時と、ふたつを両方口に入れたときの味わいが全然ちがう組み合わせってあるんです。
もうお互いが引き立てあっているというか、相乗効果で、良いところを伸ばしあってる。素敵です。
代表的なものでいうと、ブルーチーズと甘口ポートワイン。
もう、ほんとにほっぺたとろけて落ちそうでした。ワインの甘味がブルーチーズの強さとマッチして、塩気を柔らかく、甘さを引き出します。激ウマです。
【太陽サンサンボンジョルノ!】イタリアン
皆さんが、よく行くであろうお店のジャンル別に頼み方を紹介します。
イタリアーン!みんな大好きですよね、ピザにパスタに最高です。
手軽にランチでも、じっくりディナーでもOKです。そんなイタリアンのお店でも、やっぱりワイン注文したいでしょ?
白ワイン⇒「辛口のトレビアーノくださいッ!」
赤ワイン⇒「ミディアムボディのモンテプルチアーノくださいッ!」
これで大丈夫です。だいたい、イタリアンのお店には、ありますから。
イタリアってね、20州あるんですよ。北は、ピエモンテから、南はシチリアまで、縦長です。あの長靴の形って、習いませんでした?

これです。この縦長の国なんでね、北と南では全然気温が違うんです。
簡単にいうと、北は北海道、南は静岡、くらいの距離です。違うでしょ?寒さとか気候が。
だから色んな特徴のワインがあって、恐らく選べないんですよ。
だからイタリアワインの中でもスタンダートなブドウ品種の”トレビアーノ”で注文すれば外れはないでしょう。味わいもきりっと辛口が多くて、グイグイいける白です。
赤もイタリアワインでスタンダートなモンテプルチアーノというブドウ品種のワインがあります。
値段も高くないのに、濃厚でおいしいんです。オールマイティーに料理を合わせることができるので、重宝しますね。
イタリアンって、オードブル盛り合わせ、ピザ、パスタとかいくでしょ。そしたら色んな食材が使われているわけですよ。
ピザとかパスタもソースが、トマトなのかクリームなのかによって全然違いますからね。だからオールマイティーさが大事です。
【おフランス、ワイン王国】フレンチ
ワイン生産量をイタリアと常に1位2位の争いをしています、フランス。
フランスワインの注文は、白は品種で、赤は地方でいきましょう。
白ワイン⇒「すっきり辛口のシャルドネくださいッ!」
赤ワイン⇒「ボルドーのフルボディくださいッ!」
これです。これでフレンチのコースは大体いけます。(とは言っても、ワイン王国、まだまだ色んなタイプがあります。)

白はシャルドネでしょう。ブドウ品種で、世界中で生産されている、”白ワインの女王”です。
結構このシャルドネというブドウ品種は、気候に左右されやすいブドウです。比較的冷涼なフランスではすっきりとした辛口に仕上がっています。
ただ、フランスのシャルドネでも恐ろしいほどに、高級な銘柄もあるので、値段は見ましょう。
赤は、地方でいいんじゃないでしょうか。ボルドーです。フランスの南西部の地域です。
言わずもがな、ワインの銘醸地です。このボルドーとブルゴーニュが、フランスの2大銘醸地なんですが、メインディッシュのボリュームたっぷりのお肉には、ボルドーがいいです。
ボルドーとブルゴーニュの赤ワインは対照的です。例えるなら、ボルドーは男性的、ブルゴーニュは女性的です。
ボトルの形も見てください。ボルドーはいかり肩で、ブルゴーニュはなで肩になっています。
【情熱的!熱狂的!】スペインバル
スペインは、赤でいきましょう。
「テンプラニーリョくださいッ!」
これで、OKです。スペインのワインを語るうえで、最も重要なブドウ品種です。
スペインバルといえば、どんな料理を思い浮かべますか?
生ハム、じゃないですか?あの、カウンターにドンッ!と身構えているでかいやつ。あいつです。
そんな生ハムとも、相性抜群のテンプラニーリョです。
あと、パエリアってあるじゃないですか?シーフードと黄色いお米の料理。あれもスペイン料理なんですね。

スペインでもお米をよく食べるので、そのあたりは日本人と通じる味覚があるので、テンプラニーリョもきっと気に入ってもらえるはずです。
ソムリエさんがいる場合
ソムリエさんがいるレストランの場合は、ソムリエさんにお任せしてみてもいいかもしれません。
例えば、「今日のお料理にあう白をボトルで1本、これくらいで。」と言って、メニューの値段を指さすんです。
ソムリエさんも、予算が分からないと決められないので、予算だけ伝えるんです。
でも、デートで金額をいうのは恥ずかしいですし、クールじゃないので、メニューに載っている金額だけを指さして、「これくらいで。」と伝えます。
そうしたら、理解してコースの合うワインを用意してくれるでしょう。

まとめ
お店の料理にワインを合わせにいきましょう。もちろん合うワインをお店も準備しているとは思いますが、今回の注文をしてくれれば間違いなくスムーズにワインを選ぶことができるでしょう。
それで、だんだんと自分好みのワインを見つけていくと思います。その時は、ぜひブドウ品種で選んでみてください。
僕らもスタッフ同士で、ワインの好みの話をするときは、いつもブドウ品種で好みを話し合います。
白だと、「シャルドネ」「ソーヴィニヨンブラン」「ゲヴェレツトラミネール」などなど。
赤だと、「カベルネソーヴィニヨン」「メルロー」「ピノノワール」などなど。
国によっての違いもありますが、ブドウ品種の違いが大きいので、そこで見極めるのが良いです。
では、今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。またご質問ございましたらコメントください^^