「ホテル業界に勤務しているのですが、取得支援されている資格ってありますか?」

ありますよー!
会社によって細かな制度は違うと思いますが、僕が勤務しているホテルで支援されている資格をご紹介していきます。
基本的には、合格すれば受験料を会社が支援してくれます。
さらに、難易度が少し高いものに関しては1万円か3万円の報奨金も貰えますので、ぜひ参考にしてみてください。
僕の勤務するホテルでの受験料免除や報奨金です。参考程度にしていただいて、各自お勤めのホテルでご確認ください。
サービスの資格

新入社員で入社したら配属されることが多いサービス部門。
現場で一生懸命、お客様に対してサービスをするわけですが、先輩を見るだけでは何が正解か分からないですよね。
色んな人がいて、色んな接客スタイルがありますからね。
どんなサービスが正解なのか?
正しいワインのサービスの仕方は?
カクテルの作り方は?
ワインに合うチーズはどれ?
などなど、まずは基本となる正解を学びましょう!
HRS技能検定(1級・2級・3級)【報奨金:2級1万円、1級3万円】
レストランサービスの技能検定です。
レストランに配属されたら、まずこの資格から挑戦してみることがオススメです。
飲食サービスとしては唯一の国家資格であることからも、このバッジを付けていると、信頼を寄せられます。
ホテルの専門学生も3級を受験していることが多いですね。
<公式サイト>(社)日本ホテル・レストランサービス技能協会
HBA技能検定 【報奨金:シニア1万円、マスター3万円】
ホテルのバーテンダーの為の資格です。
この資格を取得することで、HBA主催のカクテルコンペティションに出場することができます。
そのカクテルコンペティションで優勝をしていくことで、バーテンダーとしての地位、名声を得られるでしょう。
<公式サイト> (社)日本ホテルバーメンズ協会
ソムリエ 【報奨金:ソムリエ1万円、シニアソムリエ3万円】
言わずと知れたワインの資格ですね。

ソムリエって、ほんと難しいです。
暗記量が半端じゃないです。
なんせ、ワインの生産国のワイン法律を覚えるようなものですから。
「この国のこの地域でワインを作るからには、このブドウを使わないといけません。」
っていう決まり(法律)があるのですが、それを全部覚えることで、お客様の好みのワインを提供することができます。
ソムリエを受けるためには、現場経験が3年以上必要ですので、3年を超えてきた人はチャレンジしてみてもいいかもしれません。
難しいですが、ブドウのバッヂを付けて仕事ができるのって、カッコいいですよね。
<公式サイト> (社)日本ソムリエ協会
テーブルマナー講師認定試験 【報奨金:1万円】
宴会場でテーブルマナー講座付きの食事会などが開催されます。
その時に講師ができるのが、この資格を持ったホテルマンです。
それのみならず、普段のサービスでも信頼度はアップしますよね。
僕のホテルでこの資格を持っているホテルマンが、いつも言う定番の挨拶があります。
「マナーの基本は一緒に食事をしている皆さんと“楽しむ”ことです。楽しまないことはマナー違反ですよ。あともう1つマナー違反があります。それはテーブルにあるナイフで隣の人を刺すことです。」

はははー
なかなかの確率で”ウケる”らしいです。(笑)
<公式サイト>(社)日本ホテル・レストランサービス技能協会
唎酒師・焼酎唎酒師・酒匠 【報奨金:1万円】
これは主に日本酒の資格ですね。
日本料理のお店に配属されたスタッフが積極的に挑戦している資格でもあります。
<公式サイト>日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会
ビアアドバイザー・スピリッツアドバイザー
ビールやスピリッツの資格です。
なんといっても「とりあえずビール」の文化は強いですからね。
そんなビールの知識を沢山持っていても損はないでしょう。
<公式サイト>ビア&スピリッツアドバイザー協会
野菜ソムリエ 【報奨金:1万円】
野菜のソムリエさん。
ソムリエって元々ワインのプロフェッショナルに使われる言葉ですよ。
お野菜を売りにしているお店だと、この資格は良いかもしれませんね。
<公式サイト>日本野菜ソムリエ協会
チーズプロフェッショナル
ワインとのマリアージュを楽しむチーズ。
「ブルーチーズとポートワイン」の相性は最高ですよ。
そんなチーズの専門家、チーズプロフェッショナル。
<公式サイト>チーズプロフェッショナル協会
宿泊の資格

さぁ、次は宿泊関連の資格をご紹介していきます。
ホテルマンといえば、フロントを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
ホテルの顔はフロントです、ニコニコしながらホスピタリティ溢れる”おもてなし”でお客様をお出迎えしましょう。
国内旅行業務取扱管理者 【報奨金:1万円】
この「国内旅行業務取扱管理者」と、次の「総合旅行業務取扱管理者」は旅行業界の唯一の国家資格です。
旅行会社が旅行商品を販売する際、各営業所に1名以上の旅行業務取扱管理者を配置しなければならない、と定められています。
この2つの違いは、販売できる旅行商品の範囲が異なるということですね。
国内旅行業務取扱管理者は、国内旅行に特化した資格です。
国内旅行における企画やスケジュール管理など、旅行業務の全てを管理・監督するために必要な資格で、旅行業界で長く活躍したいと考えるなら、この資格は最初に検討すべきですね。
<公式サイト>(社)全国旅行業協会
総合旅行業務取扱管理者 【報奨金:3万円】
こちらは、国内・海外の両方の旅行を取り扱う資格になります。
旅行会社が旅行商品を販売する際に、各営業所にかならず1名以上は必要なので、重宝されることでしょう。
ただ、国内旅行商品に加えて海外旅行商品も取り扱える資格のため、出題範囲が広く、難易度の高い資格と言えますね。
<公式サイト>(社)日本旅行業協会
サービス接遇実務検定 【報奨金:1級・準1級1万円】
文部科学省後援の「ビジネス系検定」の中の1つですね。
サービスマインドの育成をめざした資格です。
サービス業務に対する心構え、対人心理の理解、応対の技術、受け答えの仕方、態度・振舞いなどが審査対象となります。
サービスに対する考え方や行動の型などを学び、おもてなしの心とかたちを育てましょう。
企業(金融、鉄道、運輸、ホテル、病院、派遣会社)や専門学校(理美容、ファッション、医療スタッフ、航空、観光)での受験者が増えているようです。
<公式サイト>(財)実務技能検定協会
ホスピタリティ検定
大事ですよね、ホスピタリティ。
この資格は、社会の1員として、日常生活やビジネスの現場で発揮できるあなたのホスピタリティ度を計測する試験です。
ビジネスにおけるお客様との関係(CS)はもちろんのこと、職場内(ES)、日常生活において、より良い人間関係の構築に役立てるための資格です。
【日本ホスピタリティ検定協会とは?】
2015年11月の設立以来、日常会話やビジネスシーンにおいて重要な「人と人とのつながり」の根本である「心の教育」に注目し、「人間力の向上」や「ホスピタリティの実践」を広く社会全体で取り組めるよう、検定試験・研修などのコンテンツを金融、サービス、観光、医療、介護、大学、専門学校、高等学校など、多くの業界、業種の方々に提供し、ご活躍いただいております。
<公式サイト>日本ホスピタリティ検定協会
調理の資格

調理人の世界の資格です。
ホテルマンというよりは、料理人という職人の世界ですね。
料理人はキャリアが違います。
色んな部署を経験しませんし、転勤や出向なども少ないです。
1つのジャンルの料理を極めていきます。
自分のお店を持つことを目標としている料理人も少なくないでしょう。
専門調理師・調理技術士 【報奨金:1万円】
料理人と言えば、これでしょう。
1択です。
調理師の専門学校に行って取得する人が多いですかね。
ただホテルだと高卒採用もありますから、調理を始めたばかりの人は、この資格取得を目指してみるのが、料理人への第1歩ですね。
<公式サイト>(社)調理技術技能センター
語学の資格

グローバルな職場であるホテル。
世界中のゲストをお出迎えするには、語学力は必須でしょう。
グレードの高いホテルになればなるほど、求められる必須のチカラは語学力でしょう。
さらには、ゲストもさることながら、社長や総支配人などホテルのトップ層にいる人も、外国人であることが多々あります。
やはり、ホテルマンに求められるのはチカラNo.1は語学力ですかね。
実用英語技能検定 【報奨金:準1級1万円、1級3万円】
語学力と一言で言っても、やはり英語でしょう。
英語をする前に、他の国の言葉を覚えるのは「ちょっと待って!」です。
圧倒的に英語を使う機会の方が多いですよ。
特にハイグレードのホテルになれば顕著でしょう。
<公式サイト>(財)日本英語検定協会
中国語検定 【報奨金:準1級1万円、1級3万円】
英語の次に中国語が多いでしょうかね。
今は、外国人ゲストをお出迎えすることは厳しいですが、また戻ってくるでしょう。
その時のためにチカラを付けておくのは良いことです。
<公式サイト>日本中国語検定協会
管理の資格

ホテルといっても会社です。
会社なので、現場でお客様を接客するスタッフもいれば、それを支える裏方のスタッフもいるわけです。
決してどちらが偉いとかはありません。
お互いがいなければホテルは成り立ちませんので、裏方とてホテルマンです。
そんな裏方のスタッフにも支援されている資格がありますので、ご紹介していきます。
衛生管理者(第二種) 【報奨金:3万円】
労働者の安全と衛生(健康障害など)を管理するするための資格です。
労働者数の規模によって、衛生管理者数の選任数が決まっています。
総務などに配属されている人が取得しておくべき資格ですね。
<公式サイト>(財)安全衛生技術協会
防火・防災管理新規講習
ホテルって建物として大きいですからね、防災は必須です。
防災管理者とは、大規模・高層の建築物で地震などの災害からの被害を軽減するために、防災管理に係る消防計画を作成し、防災管理上必要な業務を計画的に行う責任者のことを言います。
<公式サイト>(社)日本防火・防災協会
メンタルヘルス・マネジメント検定(ラインケアコース) 【報奨金:1万円】
管理職である「管理監督者」を対象にしたコースで、「ラインケアコース」という別称があります。
部署内における「上司」という立場から部下のメンタルヘルス対策の推進を行うことを目的としています。
大事ですよね、メンタルヘルス。
部下が心身の不調に陥らないよう普段から配慮できること、万一部下に不調のサインが見られた場合には、安全配慮義務に則した対応ができることを到達目標としています。
<公式サイト>大阪商工会議所
ビジネス実務法務検定(1級・2級・3級) 【報奨金:2級1万円、1級3万円】
その名の通り、あらゆる業種に通用する法律知識を正しく学ぶkとおを目的として創設されたのが、ビジネス実務法務検定です。
ビジネスパーソンにとって、法律を学び、その知識を吸収することは、決して無駄とは言えません。実際のビジネス現場において、法律知識を必要とする場面は実に沢山存在します。
社内にひとりでも多くの法律に精通した人材がいれば、契約書の不備で会社が不利益を被るなどのリスクを回避できるでしょう。
そうした企業活動になくてはならない人材の育成を目指す資格と言えるでしょう。
<公式サイト>東京商工会議所
日商簿記検定(1級・2級) 【報奨金:2級1万円、1級3万円】
簿記です。
経理部門では必要となってくる資格ですね。
資格なしでもできることもありますが、取得している方がいいですね。
2級を取ってしまえば、転職にも有利になりますね。
<公式サイト>各地商工会議所
営業の資格

大きな宴会・ブライダルを取り扱う営業チーム。
一生に1度だけのイベントだけに色々な知識を知っておきたいですよね。
お客様に最高の思い出を作ってもらうために、自らも勉強していきましょう!
アシスタントブライダルコーディネーター検定【 報奨金:1万円】
ブライダル全体の実務を網羅する認定資格です。
こちらも実務で活きるように試験の内容が決められているようです。
ブライダル施設運営の実務知識を幅広く習得できるようになっています。
<公式サイト>(社)日本ブライダル事業振興協会
ビジネス一般の資格

専門的に絞って勉強をするというよりは、ビジネスマンとして全般的な知識を身につけたい人にオススメの資格をご紹介します。
その中でも、ホテルビジネスにおける資格もあるので、要チェックですよ!
ビジネスキャリア検定(2級・3級) 【報奨金:2級1万円】
ビジネスマンに必要とされている知識を広く学ぶことができる検定試験ですね。
人事管理から経理財務、営業やマーケティングなど、業務内容別に分けられている検定試験で、それぞれBASIC級・3級・2級・1級の難易度が設定されています。
<公式サイト>中央職業能力開発協会
秘書検定(1級・準1級・2級)【報奨金:1級・準1級1万円】
社会に出て働く上で必要とされる基本的な常識を身につけることができる試験ですね。
例えば、電話や来客対応のマナー、ビジネス文書の作成、正しい敬語の使い方などが学べますよ。
<公式サイト>実務技能検定協会
ホテルビジネス実務検定 【報奨金:マネジメントレベル1万円】
その名の通り、ホテルの実務知識の体系的理解度をはかる試験です。
H検という略称で知られていますね。
ホテルサービスの勉強をする学生や、ホテルの仕事に携わる社会人の自己学習目標の設定や、到達度を把握することも試験の目的となっています。
実務とっても、接客だけではありませんから、経理会計や総務人事、マーケティングといったマネジメント業務も含まれます。
<公式サイト>日本ホテル教育センター
ホテル実務技能認定
ホテル業界の第一線で活躍されていた方や、有識者の方で組織された認定委員会により、ホテル実務と業界動向をふまえた能力認定試験を提供。
基本的な知識からホテルマネジメントに関する分野まで、ホテル業界で必要とされている業務スキルの証明として就職、転職時に活用できるようですね。
<公式サイト>サーティファイホテル実務能力認定委員会
まとめ

僕のホテルで実際に取得支援されている資格をまとめてみました!
今の自分やこれからの自分の将来像に合わせて、目指すべき資格を決めてみてくださいね。
ただ言えることは、「資格はスタートラインですよ。」ということです。
自慢するために、取得するわけではありません。
資格を取って、毎日お客様に対して喜んでもらうサービスをすることに意味がありますよ。
とは言っても、目標は大切です。
何気なくすごしている毎日よりも、目指すべき場所があり、そこに向かって地道に努力している方が楽しいですし、メリハリのある日々を過ごせるはずです。
周りのスタッフにも、そして機械・AIにも負けないように、自分のチカラ・スキルを身につけていきましょう!
最後までありがとうございました!
おまけ

あつしの30秒プロフィール!
高校の時に読んだ本をきっかけにホテルマンになることが夢に!
そして、いざ就職!
しかーし、月250時間以上の労働の現実…
なんとか10年以上継続も、管理職になりさらに精神的に追い詰められ、長時間労働で体にもガタが…

こんな生活が続いて、心と体は健康なままでいれるのだろうか?

これから家族と満足いく時間を過ごすことができるのだろうか?
そんな悩みがずっと心にある中、出した結論。
いつでも会社を辞めれる準備をしておくこと!
そして、パソコンを購入し、在宅ワークを開始!
だけど…プログラミング、動画編集に挑戦するも、全く結果を出せず。
会社員での10年間の生活は、個人で稼ぐためには全く役にたちませんでした。
しかし、ふと出会った動画をきっかけに学んで、実践後半年で10万を稼ぐことに成功!
その後も継続して結果を出し、最高月商108万、粗利16万を達成!
ホテルマンの勤務外での時間で、ホテルマンの初任給と同じくらいのお金を稼ぐことに成功した僕ですが、個人で稼げるようになって手に入れたものはお金以外にもあります。
それは、”会社を辞めても生活していける”という精神的余裕を手に入れたことです。
詳しくはこちらの記事からどうぞ↓

不安定な世の中で、自分の将来の選択肢を、自分の手で掴んでいきましょう!
こんにちは!現役ホテルマンのあつしです>>プロフィールはこちら